おせち お正月 風習

お正月行事と風習

おせち料理を購入したり、自分で食材を購入して作ろうとした時、絶対に揃えなくてはならないおせちの品があります。
祝肴三種と呼ばれる黒豆、数の子、田作りの三品です。

 

何故この三品が必要になったのか、その風習を調べてみましょう。

 

黒豆

 

「豆に暮らす」、「豆に働く」と、地に足がついた意味を含んでいます。
邪気を払う黒い色であること、黒は長寿をもたらすと言う中国からの言い伝えも含まれています。

 

近年、黒豆にはイソフラボンを始め、食物繊維、カリウム、鉄分、アントシアニンが含まれていることが分かりました。
黒色は中国からの言い伝え通り、健康効果が高い食材となっています。

 

数の子

 

小さな卵が集まってできている数の子。
数=たくさんという意味からもわかるように子孫繁栄を願う食べ物です。

 

数の子にシンの卵であり、コレステロール値を下げる働きがあるとされています。
生活習慣病に貢献が期待されている食材でもあります。

 

田作り

 

カタクチイワシの稚魚が材料になります。
御頭付であることが、縁起が良いと重宝されています。
昔は、田植え時の肥料として使われていたことから、五穀豊穣を願う食べ物のひとつとなっています。
いまでも畑などには魚粉として蒔かれていますよね。

 

肥料として使われるほど、栄養価が高く、骨や歯を作るカルシウムと、その吸収を助けるビタミンDが含まれています。
EPAやDHAも含まれていますので、生活習慣病予防を助けてくれます。

 

おせち料理にはその重箱に詰まった一品一品に縁起の良い意味が込められています。
苦手な食材もあるかもしれませんが、意味を考えるとつい手が伸びてしまいますね。
神様と一緒に食事をすると言われている祝い箸で、新たな年を迎えることはおめでたいに尽きますね。

 

おせち料理だけじゃない!お正月の風習で幸せ気分に。

 

おせち料理の一品一品に意味があるように、お正月三が日に食べたり、見たりするものにもひとつひとつ意味があります。
お正月という風習そのものが新年を迎える縁起の良いものの集合体なのですね。

 

お雑煮

 

お餅には古くから霊力が宿る食べ物として大事にされています。
確かに、白米を食べるよりも米が潰れているので食べやすく、消化もよいので食べ過ぎてしまいます。
神仏に供え、おめでたい行事で用いられるお餅。

 

お正月でもおめでたい席の食事として振舞われるようになりました。
お雑煮を食べる風習は、大晦日に神仏に供えたお餅を日の出後に下し、同じくお供えしていた野菜などを入れて煮込んだものがルーツとなっているそうです。

 

新しい年の年神様がお餅に宿っているという言い伝えもあります。

 

その年神様をお正月にいただくというのがお雑煮の由来です。
お雑煮は住んでいる地域によってだしが異なったり、もちの焼き方、もちの形、もちの中にあんこが入っているなど、各家庭によっても異なります。
1月15日の小正月まで、和菓子メーカーが営業する喫茶店では、地域限定のお雑煮をいただくことも可能な店舗もあります。

 

お年玉

 

大晦日に神仏にお供えした餅を、家長が家族に分けたことから始まったと言われています。
歳神様が宿った餅の玉のことで、年魂から年玉に変わって行きました。

 

江戸時代の後期からお餅を分け与えることから、品物やお金を渡す風習に変わって行きました。
年始の贈り物をお年玉というようになり、現在もその風習が伝わっています。

 

御屠蘇

 

お屠蘇の由来は、蘇という悪鬼を屠るためにいただく、邪気を屠り生気を蘇らせるという言い伝えがあります。
是非、昨年はよいことをあまり感じなかったと思う方は、忘れずにお屠蘇を頂いた方がよさそうです。

 

お屠蘇とは薬局やドラッグストアで販売されている屠蘇散(とそさん)と呼ばれる5〜10種類の生薬を配合した漢方のようなものを漬け込むことで作れます。

 

古くは日本でいう唐の時代に中国より伝えられたそうです。
中国では医者が風邪予防の薬として作ったのが始まりと言われています。
しかし、その独特の味わいが神聖なものとして好まれたのでしょうか?

 

平安時代の貴族たちが正月行事にお屠蘇を飲んだことが始まりと言われています。
おせち料理と共に、江戸時代に全国に広がり、おせち料理を食べる前にお屠蘇をいただく風習が広まりました。

 

門松

 

木に神がやどるという事から、年神を家に迎えるための依り代の意味があります。
歳神様は先祖の霊の集合体であり、その年の家族の健康や五穀豊穣をもたらしてくれることから、正月飾りの中で、重要な飾りと位置付けられています。

 

この風習は平安時代から始まり、玄関飾りとする様式は室町時代から始まったと風習と言われています。
全国的に門松が飾られているかと思いきや、松を使わない、松を飾る風習がない場所もあります。
その代りに藁で作られた短いしめ縄を縦に飾る地域の風習もあります。

 

また松は祀るという韻を踏んでおり、不老長寿、生命力や繁栄の象徴とされています。
日本文化を象徴する木となっている松は、能舞台では松羽目として舞台背景に描かれています。

 

新年という節目を祝うお正月。
ひとつひとつ準備するのはとても大変ですが、幸せな時間を迎えるための作業です。
気持ちを込めて支度をしましょう。

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